ご挨拶
ゴールデンウイーク、皆様はどのようにしてお過ごしになられましたか？
州都では、毎年１月３月５月７月９月11月に皆様へお役立ち情報をお届けします！

TOPIX【尊厳死宣言とは？】

　今回は生前対策の一つ【尊厳死宣言】についてお伝えします。尊厳死とは、過剰な延命措置を施さず、人としての尊厳を保った状態で最後を迎えることを言います。よく安楽死と似た意味で使われていますが、尊厳死と安楽死は、それぞれ違った意味を持っています。まずはその違いについて説明いたします。

●尊厳死と安楽死の違い

尊厳死 ～人が尊厳を持ってこの世を去るために行われます～

●例えば、回復見込みがない病を抱えてしまった場合に、生前の本人の意思に基づいて、人工呼吸器や点滴など人工的な延命処置を中止して、寿命が来た時に自然な死を迎えさせることです。
 安楽死の一種で、消極的安楽死とも呼ばれています

安楽死～人を苦痛から解放するために行われます～

●安楽死とは、回復見込みが望めなくなった場合に、ケガや病気の苦痛から解放するために、安らかな死を選ぶことです。この時に、死を早めるために人為的な医療行為を行うこともあります。　

安楽死は大きく４つあり、純粋安楽死、間接的安楽死、消極的安楽死、積極的安楽死があります。

●尊厳死宣言公正証書について

尊厳死を望まれる方は、公証役場の公証人の面前で、自らの考えで尊厳死を望むとの宣言をして、公証人が本人の意思に基づくものであることを確認の上、その宣言の内容を公正証書にするのが、尊厳死宣言公正証書です。

◯尊厳死宣言公正証書作成の流れ

公証役場と内容の事前打合せ
　　　　　↓
公証役場に行き、公証人の前で宣言
　　　　　↓
公証人が公正証書を作成、精算

必要書類　
●宣言するご本人の本人確認書類　
●印鑑（実印の方が望ましい）
●事前にご家族の了承を得ている場合は、そのご家族の氏名、生年月日が分かる書類（戸籍謄本など）

◯尊厳死宣言公正証書の記載事項

①「尊厳死をしたい」という意思表示　
　例：「痛みを和らげる治療以外の延命治療はやめてほしい」など
②尊厳死を望む理由について　
　「どうして尊厳死をしたいのか」などの理由
③家族の同意について　
　家族も尊厳死について同意していることを記載
④医療関係者に対する免責について　
　家族や医療関係者が法的責任を問われないように、警察へのお願いなど
⑤宣言の有効性について　
　心身ともに健康であった時にこの宣言をしたこと、また、自ら撤回しない限りこの宣言は有効である旨の記載

上記の通り、作成にあたり公証役場との事前の打合せが必要なため、ご検討の方は、事前に専門家とのご相談をオススメします。お気軽にお問合せください。

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